【Luxeな日本~地元発】折って結んで 帯が空間芸術に 宮本ゆみ子



 和装の機会がめったになく、活躍の場が減ってしまった帯。ところが、食器や花と組み合わせると、テーブルコーディネートに大変身。壁に目をやるとホタルや朝顔など季節感あふれる柄のタペストリー。よく見ると、これも帯だ。神奈川県座間市のギャラリーで開催された帯アート作品展の風景である。

 市内在住のフラワーアーティスト山本修子さんが考案した帯アートは布を切らない。柄や色を生かして折りたたみ、帯締めでアレンジするため、ほどけば元通りになる。母や祖母から受け継いだ貴重な帯や、七五三や成人式で結んだ思い出の帯を傷めることはない。

 座間神社宮司の妻で「神社会館すいめい ギャラリー杜」代表を務める山本さんは、十代から親しんだ生け花の腕をいかしてデパートや催事の装花を担当していた。ある時、帯を折り紙のように折ってあしらったところ、好評を得る。神社と隣接する在日米陸軍キャンプ座間勤務の司令官宅で帯がタペストリーとして使われていたのもヒントになり、帯アートが生まれた。

 国内はもちろん、フランスやイタリア、中国など海外でも展示会が開かれ、舞台装飾などにも使われている。タンスの中で眠っていた帯に新たな命が吹き込まれている。

<プロフィル>

 みやもと・ゆみこ 元FM石川アナウンサー、ラジオDJ。音楽・スポーツ・ビジネスなど幅広いジャンルのライターとしても活動中。

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