【試乗インプレ】あれ?カッコいいぞ!「セダン復権」へとトヨタが放ったカムリの出来栄え



 国民車の座を争って、日産・サニーとトヨタ・カローラが繰り広げた販売競争「サニカロ戦争」に象徴されるように、昭和の主力車種はセダンだった。平成へと時代が代わり早30年、ステーションワゴン、ミニバン、SUVと人気車種のトレンドは変遷し、気が付けば国産セダンのラインナップはずいぶんと整理され、寂しい状況にある。機能性や経済性を優先するユーザーニーズに対応できないセダンが次々淘汰されるなか、各クラスにセダンのラインナップを維持し続けたトヨタが「セダン復権」の狼煙を上げ、カムリを全面改良した。試乗してわかったのは、走り、デザイン、質感、快適性、そして経済性と全方位でレベルが高く、究極の中庸と呼ぶべき完成度だった。(文・写真 小島純一)

 実は北米トヨタの看板車種

 1980年、スペシャリティークーペであるセリカの4ドア版「セリカ・カムリ」として、後輪駆動でデビューした初代を皮切りに、2代目以降は前輪駆動となり新型発売時点で実に37年、10代目を数える長寿車種だ。

 オーソドックスな外観や、国内でのセダン人気の衰えもあり、日本では今一つ存在感が薄いが、実は北米では最も売れているトヨタの看板車種でもある。

 先代(北米では先々代)からハイブリッドとガソリン車が用意されていたが、新型はハイブリッド一本に絞った。エンジンは直噴2.5リッターの4気筒で、システム最大出力は211馬力に達する。

 プリウスC-HRに続くトヨタの新世代プラットフォームTNGA採用の第3弾だ。

 「セダン=保守的」を打ち破る試み

 外観は流行りの4ドアクーペスタイルで、全高を低く抑えたなだらかなシルエットが特徴だ。

 セダン=保守的な中高年が選ぶクルマというイメージからは抜け出せている。ユーザーの若返りと同時に、若々しくありたいと願うシニアやアッパーミドルの心もくすぐろうという狙いだろう。

後輪駆動の高級車的内装




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