中国ヘッジファンドに挑む フィデリティなどが海外勢先陣 可能性とリスクあふれる



 国際的な資産運用会社にとって最後の大きなフロンティアは、征服が最も難しい市場かもしれない。

 中国当局が本土版ヘッジファンド業界ともいうべき分野を外国企業に開放する中で、フィデリティ・インターナショナルやUBSグループなどが先陣を切って、可能性とリスクであふれる市場に挑んでいる。中国は世界最大級の家計貯蓄保有国だが、国内の資産運用業界では海外の知名度や投資スタイルは通じない。

 中国の業界に詳しいベテランは、海外の資産運用各社は中国本土で大きなリターンを上げなければ、資金の呼び込みに苦しむだろうと指摘。中国市場の気まぐれさと地元勢のアグレッシブな投資戦略を踏まえると、顧客資金集めは至難の業だという。

 すでに7700社を超える国内勢がいわゆる「私募証券基金」業界で、顧客獲得でしのぎを削っている。フィデリティは5月、機関投資家と個人の富裕層向け商品をこの業界で投入した初の外国企業となった。

 UBSの資産運用部門でアジア太平洋責任者を務めるレネ・ビュールマン氏は先月のインタビューで、同社が採用する慎重なリスク管理アプローチが「超競争的」なファンド市場において同社を目立たせることになるとみていると述べた。UBSは中国本土内に置く資金の運用で手助けを必要としている多国籍企業に狙いを定める方針であることも明らかにした。

 フィデリティの中国債ファンドは「予定より早く投入され、われわれの期待全てを完全に満たしている」と同社のアジア担当法人コミュニケーション責任者、マリコ・サンチャンタ氏は説明。コンプライアンス(法令順守)規則を理由に詳細についてはコメントしなかった。(ブルームバーグ Zhang Dingmin)




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