スマホは約6割の人が利用中…パソコンや携帯電話などの利用状況をさぐる(不破雷蔵)




インターネットを利用できる端末として現在主に使われているのは、パソコンや携帯電話(従来型携帯電話(ガラケー)、スマートフォン)、そしてタブレット型端末。その利用実情を総務省が2017年7月に情報通信政策研究所の調査結果として公式サイトで発表した「平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(※)の公開値を基に確認する。

次に示すのは主要情報端末別の年齢階層別行為者率。この行為者率とは該当期日(今件調査は平日2日分と休日1日分で実施している)のうち、連続して10分以上使用した人の割合を示している。例えば10代のスマートフォン(スマホ)は67.9%とあるので、10代のうち7割近くは平日に1度以上スマートフォンを操作したことになる。10代の値ではやや少ないように思えるかもしれないが、今調査の対象年齢の下限は13歳のため、中学生も入っていると考えれば道理は通る。また今件ではプライベートに限らず、学業や就業時に利用した場合も該当する。

↑ 年齢階層別行為者率(2016年、平日)
↑ 年齢階層別行為者率(2016年、平日)

全体、そして年齢階層別は50代に至るまで、パソコンよりもスマートフォンの行為者率の方が高い。平日分の調査であるため、多分に就業者の就業上でのパソコン利用が含まれているはずなのだが、それでも60代に入ってようやくパソコンの方が行為者率が高くなる実態は、スマートフォンの浸透が大いに進んでいることの裏付け。

10代ではパソコン行為者率は13.9%、スマートフォンは67.9%。実に5倍近くの差が開いている。また従来型携帯電話の行為者率が低く、スマートフォンが高い状況は、中堅層までを中心に従来型からスマートフォンへのシフトが進んでいることを裏付けている。同時に50代以降の壮齢・シニア層では「これまで使っていた従来型携帯電を継続利用している」「スマートフォンは多機能に過ぎるので従来型で十分」などの理由からか、若年層よりも従来型携帯電話の行為者率が高い実情も確認できる。

続いて行為者平均時間。これは該当年齢階層全体では無く、行為者のみにおける平均的な利用時間。行為者の人数が少なくても、使っていない人との間で平均化されて短くなってしまうことは無い。あくまでも行為者の行為実態。

↑ 行為者平均時間(2016年、平日、分、日あたり)
↑ 行為者平均時間(2016年、平日、分、日あたり)

パソコンの利用時間が長いのはひとえに就業時に仕事用として使うからに他ならない。意外に思えるのはタブレット型端末の利用時間。行為者率そのものは少数だが、行為時間は長めで、20代に限れば2時間強も使っている。タブレット型端末を利用している人がその多機能性、汎用性にほれ込み、連続する形で長時間利用していることがうかがえる。

他方、スマートフォンの利用時間は若年層ほど長く、高齢層ほど短い。若年層は多くの人が、それぞれ長い時間をスマートフォンに費やしている実情がつかみ取れる。

やや余談になるが、休日の行為者平均時間は次の通りとなる。

↑ 行為者平均時間(2016年、休日、分、日あたり)
↑ 行為者平均時間(2016年、休日、分、日あたり)

10代ではスマホの利用時間の伸びが著しい。実に5時間近くを費やしている。平日からの時間の伸び方はタブレット型端末も似たようなもの。休みの日は羽を伸ばしてインターネットに夢中になっているようすが想像できよう。

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p class=”nobr”>※平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査

2016年11月26日から12月2日にかけて、全国125地点をランダムロケーションクォーターサンプリング(調査地点を無作為に抽出、地点ごとにサンプル数を割り当て、該当地域で調査対象者を抽出する方法)によって抽出し、訪問留置調査方式により、13歳から69歳を対象とする1500サンプルを対象としたもの。アンケート調査と日記式調査を同時併行で実施し、後者は平日2日・休日1日で行われている。




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