PUBGの衝撃 YouTuberの新しい収益源「投げ銭」が国内で流行の兆し(中田博昭)




今年2月、兼ねてからβテストをしていたYouTubeの新機能「Super Chat*1」の提供が開始された。Super Chatとはいわゆる「投げ銭」機能で視聴者がYouTube上のライブ配信者に対してお金を送ることが出来る。このSuper Chat、開始当初から国内では懐疑的な意見が多く見受けられ、その意見の通りにリリースからしばらくの間は実際に使われているのを見たこともなかった。

しかし、ここ数ヶ月で「ゲーム実況」カテゴリーでは状況が一変しSuper Chatからの収益のみで月に数百万円稼ぐYouTuberも居るほど流行し始めている。私がよく見ているYouTuberは月間200万円以上Super Chatを貰っていた。これには後述するPUBG*2(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)というゲームの影響が大きい。

通常、YouTubeで月収200万円を純粋な広告収益の分配から稼ごうとするとだいたい月に1,000万再生弱~2,000万再生程度と言われている。(1再生あたりというよりは、何回広告が再生されたかによるので1再生あたり3分しか視聴されない人と10分視聴される人で単価は違うため幅がある)。そして、この規模の再生数を毎月生み出しているのは少なくともチャンネル登録者20万人以上のチャンネルで動画をアップし続けているYouTuberがほとんどだ。

それに対して、先述した月間200万円以上Super Chatを貰っていたYouTuberは登録者がわずか2万数千人なのだ。なぜ登録者ベースで10倍近く差があるにも関わらず同等の収益をSuper Chatから得られるのか。その理由が先述したPUBGというゲームにある。

PUBGは今年の3月にアーリーアクセス版が発売され、既に販売本数1,000万突破、最大同時アクセス数は134万人という売れまくりなタイトル*3で、簡単に説明すると

・最大100人が島に降り立ち

・各々武器を集めて戦い

・狭まるエリアの中に入りながら戦い

・最後の1人になったら優勝

というバトルロワイヤルゲームなのだが、これが本当に面白いし、生放送そして、Super Chatと相性が抜群に良い。

少しでもゲームの雰囲気を伝えたいため、実際に私がプレイした画面で説明する。

ゲームがスタートすると飛行機に100人乗った状態で島を横断する。

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好きなタイミングで好きな場所にパラシュートで降下し、武器集めとバトルがスタート。

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時間経過ごとにマップ上の、立っているだけでもダメージを受けて死んでしまうエリア(青い円の外)が狭くなっていき、安全なエリア(白い円の中)に入らなければいけない。

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という仕様で、嫌でもどこかで敵と遭遇し、人数が減っていきエリアが狭くなるといつ敵に撃たれるかわからないし、先に見つけて倒さなければいけない。このドキドキ感が生放送向きで見ていて面白い。

最終的にはエリアが極限まで狭くなり、最後の1人(チーム戦の場合は1チーム)となると

「勝った!勝った!夕飯はドン勝つだ!*4」

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p class=”multibr”>という文言が表示され優勝になる。

そして、この優勝した際にSuper Chatで「優勝おめでとう!」という風に視聴者が投げ銭をしているのだ。サッカーや野球を見ていて応援している人が点を取ったり、チームが勝ったりすれば見ている方も楽しいし、お祝いしたくなるのと同じでYouTubeでPUBGの配信を見ていてYouTuberが優勝したら「おめでとう!」と一緒に500円送るというのは実にわかりやすいと思う。

中には数千円や数万円を送る人も居るが、数百円も積み重なれば大きな収益源になる。こうしてPUBGの放送では優勝時にSuper Chatを送るというのが流行り始め、今では月に数百万円稼げるYouTuberも出始めている。また、ゲーム専門のライブ配信サービス「Twitch」にも”Bits”*5という投げ銭機能があるのだがこちらも同様にPUBGの放送では活発になってきている。

今はまだ数あるカテゴリーの内のゲーム実況のさらにPUBGというゲーム限定ではあるものの徐々に時間をかけて他のゲームやカテゴリーにも影響を与えていくと思う。今後、YouTuberによっては多くの動画再生数よりも熱狂的な生放送視聴者を獲得していくという方向性も増えていくのかもしれない。

おまけ情報:筆者のプレイ時間は現在170時間程度。是非生放送を見て実際に臨場感を味わってみて頂きたい。




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