スマホゲーム「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」がやらかしている件(山本一郎)




 スマホゲームの「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」に実装されたガチャに重大な疑惑が生じゲーマー界に激震が走るという事態が発生中であります。

ドラゴンボールZドッカンバトルで確率操作疑惑のアカツキ、時価総額が1日で200億円ほど吹き飛ぶ(市況かぶ全力2階建 17/11/15)

 かねてからユーザーの間で不信感のあったソーシャルゲーム界隈の陰部であるだけに、単なる表記ミスのようにも見える本件のはずが疑惑を疑惑を呼んで大きな騒動にまで発展してきております。

「ドラゴンボール ドッカンバトル」ガシャ表示の不具合から提供割合操作疑惑へと発展 → 公式は疑惑を否定(ねとらぼ 17/11/15)

『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』のガチャ不具合情報提供をお願いします(ゲームキャスト iPhone 17/11/15)

 本件事案について気になる点としては、アプリサイドが表示しているガチャの提供割合の表記にユーザーごとの違いがあると見られるもので、ゲームを提供しているアカツキ社が公式にこの問題を否定しても「あるユーザーには供出される内容も、他のユーザーには表示されず供出もされない」という事態は説明がなかなかつきません。

 ガチャで得られるレアキャラの出現確率の数字がユーザーごとに異なって表示されていた証拠とされるスクリーンショットも既にネット上に多数出回っており、さすがにこれはかなりまずい事態ではないかと見られます。ゲーム業界の中の人々の多くもこれは固唾を飲んで成り行きを見守るばかりという感じでしょうか。

 ただ、常識的にはプレイヤーごとにキャラその他の排出内容を変える仕様を入れてもアプリ運営側にそれほどのメリットはなく、一昨年大手アプリで現象を指摘され問題視された「重課金者にはレアキャラの排出確率を絞る」というノウハウはいまではほとんど採用されなくなっている実情はあります。

商品内容の表示とかは絶対に誤表記が許されないところなので、恣意的に書き換えができないよう&書き前違えないにデータ参照して自動で吐き出すように持っていった方がいいんだけども、自動で吐きだしたら吐き出したで別の事故起こる可能性もあるからなあ。

出典:Takashi Kawai

 この記事を書いている時点ではこのゲームアプリの運営会社であるアカツキ社の株価も大きく下がりかなりきびしい様相となっております。

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 どうしてもこの手の話は何万円、何十万円とガチャを回して目当てのキャラを目指したいユーザー心理が逆噴射してしまうことになりますので、ユーザーからしてみれば他のゲームでも同じようなことはいくらでもやっているだろうという不信感が出てくるのは当然の流れであります。今後ゲーム業界はこの問題についてどうやって対応していくのかが大きく問われることになりそうです。

 ただ、あくまで「アプリ上の表記でユーザーごとに出るキャラクターの供出内容が異なる」ということだけを理由に何らかの違法行為であるとかいう話にはなりません。一方で、お金を使うユーザーの心理からして、ひょっとすると自分には「目玉キャラクターが出ない可能性がある」となると騒ぎたくなるのも自明です。

 常識的には、運営会社の常道としてこの手の問題が起きたら早めに一度サービスを閉じてメンテナンスをして、落ち着いたところでユーザーへの補償として有償に準ずるゲーム内通貨を供出し(俗に言う「侘び石」)沈静化を図る、というのが鉄則だったのですが、今回のケースはカスケード的なパニックをユーザーの間に誘発してしまったというのは非常に興味深いところです。それだけ期待されたタイトルだったからということかもしれませんし、重課金者狙い撃ちのレアキャラ絞り(俗に言う「ハズレアカウント」)とはちょっと思いづらい割に疑っているユーザーが多いのは実に気になります。

 良い形で業者とユーザーの間の信頼回復ができると良いのですが。祈ります。




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