NY商品、原油が続伸 一時2年5カ月ぶり58ドル台、金は続伸 – 日本経済新聞



【NQNニューヨーク=森田理恵】22日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2018年1月物は前日比1.19ドル高の1バレル58.02ドルで取引を終えた。一時58.09ドルまで買われ、期近物として15年7月1日以来ほぼ2年5カ月ぶりの高値を付けた。米原油在庫の減少を手掛かりに需給改善への期待が高まった。

 カナダのエネルギー企業トランスカナダが運営するパイプラインからの原油漏れを受け、月末までの対米供給を85%減らすと伝わった。米原油在庫には「500万~600万バレルの削減効果がある」(コメルツバンク)といい、目先の需給引き締まりが意識された。

 前日夕に米石油協会(API)が発表した原油在庫が急減。22日に米エネルギー情報局(EIA)が公表した週間の原油在庫も185万バレル減と、市場予想以上に減少した。在庫が減少するとの観測が強まり、相場は高値圏を維持して終えた。

 月末には石油輸出国機構(OPEC)総会が開かれ、産油国が協調減産の期間延長について協議する。18年末まで9カ月の延長が有力視され、市場では総会を終えるまで相場は上値を試しやすいとの見方が根強い。

 ガソリンとヒーティングオイルはそれぞれ反落した。

 ニューヨーク金先物相場は続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比10.5ドル高の1トロイオンス1292.2ドルで終えた。米連邦準備理事会(FRB)が利上げに一段と慎重になるとの思惑が金の先高観につながった。

 前日夕にイエレンFRB議長が講演で「拙速な利上げは低インフレの放置につながる」と発言。市場では次期体制に慎重な政策運営を求めたと受け止められた。低金利が続くとの思惑が金への資金流入を促した。イエレン氏の発言を受けて外国為替市場でドル安が進みドル建てで取引される金の割安感につながったことも先物を押し上げた。

 午後の時間外取引では一段と買われた。この日公表された11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨は年内の追加利上げを示唆した一方、FOMCメンバーの間で低インフレへの警戒感が一段と強まりつつあることも示された。ドル安につれて金もじりじりと上げ幅を広げた。

 銀とプラチナはともに続伸した。




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