韓国は軍にも北朝鮮の核に対し避難準備が無い(団藤保晴)




 米国務省の報道官が「北朝鮮の脅威には核兵器を含めて対処」と言明、きな臭さ全開に至った中、韓国には民間はもちろん軍にも北の核への避難準備が無いと報道されました。ズサンを通り越した無能国家ぶりに呆れます。8月の空襲警報を鳴らした民間防衛訓練ではソウルの小学校が子どもたちを運動場に避難させたのが目撃され、避難するための地下施設を持たない学校が多数と判明しています。

 朝鮮日報日本語版8日付《北核避難訓練をするハワイ・東京…防護司令部もなくすという韓国》が《匿名を求めた当局者は「正直、北の核攻撃の可能性を念頭に置いてこなかったため、軍にもまともな核避難プログラムが一つもないのが実情」とし「2カ月前の10月に陸軍士官学校に設置した『核・WMD(大量破壊兵器)防護研究センター』が事実上、対策のすべてというレベル」と語った》と伝えました。

 やはり8日付の中央日報日本語版《【社説】周辺国の北核避難訓練、なぜ韓国政府は背を向けるのか》はこう論じています。

 《北朝鮮が核とICBMを放棄して対話に出てこなければ、今後3カ月以内に韓半島で武力衝突が生じる可能性が高まったのだ。米国が北朝鮮を先制攻撃すれば、北朝鮮は韓国や在韓・在日米軍に報復する可能性が高い》《米国が北朝鮮に先制攻撃をする場合、北朝鮮の砲弾が首都圏に飛んでくるだろう。それでも政府は核避難訓練どころか、北朝鮮の長射程砲挑発に対応した避難方法を国民に積極的に知らせていない。青瓦台はもう韓半島の安保危機に背を向けるべきではない。北核危機状況を透明に知らせ、避難訓練など非常対策を準備しなければいけない時だ》

 日米と違って韓国政府が核避難訓練をしないのは、平昌冬季五輪開催を控えて北朝鮮に参加を呼びかけているので刺激したくないからだと思われていました。敢えて訓練をしないだけで準備計画は用意するのが普通の国の常識ですが、韓国軍すら北の核に準備していないのですから何をか言わんやです。北朝鮮は同族である韓国には核を使わないとの「信仰」が、驚くべくは軍部にまで蔓延していました。朝鮮戦争で突如、北に南進されて大量犠牲者を出した記憶はどうしたのでしょう。自らの意志で近代戦を一度も戦った経験がない国家、韓国にしても酷すぎます。

 民間防衛訓練で大欠陥が判明した経緯は第564回「北朝鮮の砲撃から学校避難準備が無い油断の韓国」で運動場避難写真を引用して書きました。朝鮮日報記者があろうことか運動場への避難誘導を目撃して取材すると《ソウル市内の小中高校45校に聞き取りした結果、地下施設がある学校は6校しか無かったそうです》《現状では「ソウル市内の小中高校の児童・生徒約100万人が有事の際、敵の攻撃に最もさらされやすいことになる」わけです》

 北は核ミサイルを使わなくてもソウルに向けて並べている長距離砲の集中砲火だけで1日で数十万人の被害を与えられるとの想定があります。米国が小型の戦術核まで使ってでも先制攻撃の可能性を言い出している時に、韓国側の防御態勢はあまりにもお粗末です。


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