「スゴカワイイ!」新体操ジュニア選抜チーム、アジアジュニア新体操選手権に挑戦!(椎名桂子)




6月24~27日、カザフスタンで「第15回アジアジュニア新体操選手権大会」が開催される。日本からは個人選手4名、団体1チームを派遣するが、中学生中心のこの選手たちは、スゴイとカワイイを兼ね備えた「東京五輪期待の星たち」だ。

2016年に行われた前回のアジアジュニア新体操選手権大会では、日本は国別対抗で3位(1位:カザフスタン、2位:ウズベキスタン)、個人総合では喜田純鈴(エンジェルRGカガワ日中)が優勝している。

今回は、昨年の個人代表選手4名のうち2名がシニアに上がったため、2016年の全日本ジュニアの上位選手たちを対象に4月23日に行われた「代表決定競技会」で、4名の代表選手を決定した。

この代表決定競技会を1位通過したのが小池夏鈴(イオン)だ。

●小池夏鈴(イオン)

選考会1位通過の小池夏鈴(イオン)
選考会1位通過の小池夏鈴(イオン)

小池は、とにかく昨年1年間で飛躍的に伸びた選手と言える。昨年のアジアジュニアでも代表だったが、4番手の選手。代表選考会でギリギリ滑り込んだ形での代表入りだった。

それでも、アジアジュニアの国別対抗ではロープ1種目だけの出場ながら、14.217という高得点をマーク。調整の難しい1種目出場ながら、しっかりと国別対抗3位に貢献した。

10月の全日本ジュニアでは初出場ながら3位、ボールでは15.250と、ジュニア上位選手でもなかなかのせることの難しい15点台もマーク。

この選手の強みは、はっきりと見えやすい実施の正確性と、常に動きにメリハリがあり、リズム感が感じられることだ。昨年前半まではやや演技が機械的に見える傾向もあったが、ここにきてぐっと表現力も増してきている。

昨年はアジアジュニアの舞台で1種目のみの演技にとどまったが、今回は日本チームのエースとしておそらく4種目にエントリーしてくるだろう。ワンチャンスをものにする精神的な強さが感じられるのも、この選手の魅力。アジアジュニアでも底力を発揮してくれることを期待したい。

●山田愛乃(イオン)

選考会2位通過の山田愛乃(イオン)
選考会2位通過の山田愛乃(イオン)

2015年2月、小学6年生のときには、全日本クラブチャイルド選手権優勝。全日本ジュニアでも2015年6位、2016年2位と常に小池の一歩前を走ってきた選手だ。昨年のアジアジュニアにも小池とともに代表入りし、3種目に出場。クラブでミスが続いたのが残念だったが、フープ14.350、ボール13.667と健闘した。

とにかく華やかさ、チャーミングさでは、チャイルド時代から抜けた存在で、ファンも多い。演技中の笑顔には誰でも魅了される、そんな魅力あふれる選手だ。天性の明るさを感じさせる演技は、心身ともに伸びやかで見ていて気持ちがいい。音感もよく、スムーズに実施ができているときは音のひとつひとつにしっかりと動きがはまっている。昨年のアジアジュニアで悔しい思いをしたクラブで、全日本ジュニアでは15.050を出し、種目別1位になっている。今大会でも「愛乃スマイル」が炸裂する演技で、観客を魅了したい。

●植松智子(エンジェルRGカガワ日中)

全日本ジュニア5位:植松智子(エンジェルRGカガワ日中)
全日本ジュニア5位:植松智子(エンジェルRGカガワ日中)

2016年全日本ジュニア5位。昨年のアジアジュニアで個人優勝した喜田選手と同じ所属で、常に喜田選手の後ろを伴走するかのように、力をつけてきた選手だ。

エンジェル特有の身体能力の高さはもちろんのこと、この選手は手具操作の器用性も高く、テクニカルな演技には定評がある。昨年は、ややミスが出てしまうことが多かったが、本来の力を出せれば、もともと実施力は高い。今回の日本チームの中ではもっともオリエンタルなムードをもった選手でもあり、その個性を生かした演技に期待したい。

●飯田由香(イオン)

全日本ジュニア7位:飯田由香(イオン)
全日本ジュニア7位:飯田由香(イオン)

小学生のころから、その素材の良さで、知る人ぞ知る存在だった選手が、ついに国際舞台に登場する。

近年の日本の代表選手たちは、フェアリージャパンPOLAを筆頭に素晴らしいスタイルの持ち主が多いが、この選手のプロポーションの良さは格別だ。さらに、柔軟性など持ち前の素質には申し分ないと言われて久しい。

イオンに所属してからはめきめきと力をつけ、ここ2年で身長もぐっと伸びたため、演技にスケール感が出るようになってきた。2016年全日本ジュニアでは初出場ながら7位と、結果も出始めた。今大会では、経験の浅さに若干の不安はあるが、将来、世界で戦っていくためには、何事も経験だ。

山田、小池も昨年は初出場だったこの大会で、自分の良さをしっかり発揮した演技を見せ、次につなげている。今年は、飯田にその番が回ってきたと言える。のびのびと思いきりよく演技してほしい。

そして、なんと言っても期待したいのが、選抜ジュニアチームが出場する団体競技だ。

前回大会では、代表決定戦で勝ち抜いた常葉学園中学校が、見事、団体総合では優勝を勝ち取っている。

今回は、2020年東京五輪時にはフェアリージャパンPOLA入りの可能性もありか? な有望ジュニア選手たちを全国から選抜し、合宿を繰り返しながらチームとして育成してきた。チームとしての練習を始めてからまだ半年あまり、団体チームとしての準備期間が十分とは言えないが、トライアウトで選抜された潜在能力の高い選手たちが集まっているため、うまくはまれば高いレベルの演技構成もやりこなせるだけの能力はある。アジアジュニア選手権団体連覇を期待したい。

選抜ジュニアチームは、トライアウトを経て選抜されたいわば「フェアリーの妹分」
選抜ジュニアチームは、トライアウトを経て選抜されたいわば「フェアリーの妹分」

選抜ジュニアチーム(中村胡桃,小西野乃花,鵜鷹くるみ,末永柚月,二木乃愛,稲木李菜子,横山結那,今岡里奈,白石愛実,ケイリーミナミコ ザスキー)※10名の中から今大会には6名が選手として出場する。

アジア新体操選手権は、以下でライブストーミングも視聴できるようだ。

ぜひ日本からも応援したい。

アジア新体操選手権ライスト(予選1日目)

アジア新体操選手権ライスト(予選2日目)

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アジア新体操選手権ライスト(決勝2日目・団体競技)

<写真提供:清水綾子/末松正義>




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