ジャッジの勢いはどこまで続く。新人ではマグワイア以来の本塁打王に加え、イチロー以来の新人王&MVPも(宇根夏樹)




アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は両リーグ最多の30本塁打を放ち、2位のジョージ・スプリンガー(ヒューストン・アストロズ)に3本差をつけている。

30本塁打以上を打ったルーキーは、ジャッジが27人目だ。これは、シーズン全体の本数であって、前半戦だけではない。過去の26人中、1950年のアル・ローゼン(37本)と1987年のマーク・マグワイア(49本)は本塁打王を獲得した。ジャッジには、ルーキー3人目の本塁打王とともに、マグワイアに続いて2人目となる40本以上の期待もかかる。

ジャッジの勢いはとどまるところを知らず、4月に10本、5月に7本、6月に10本のアーチを叩き込み、7月も8試合で3本。オールスター・ゲームは3打数0安打ながら、前日のホームラン・ダービーで優勝した。

また、ナ・リーグでは、こちらもルーキーのコディ・ベリンジャー(ロサンゼルス・ドジャース)が25本を放ち、ジョーイ・ボトー(シンシナティ・レッズ)とジャンカルロ・スタントン(マイアミ・マーリンズ)を1本差で追っている。両リーグともルーキーが本塁打王となれば、もちろん史上初のことだ。

さらに、ジャッジには三冠王の可能性もある。前半戦の打率.329はリーグ3位、66打点は2位。打率はどの月も.300を上回る。出塁率.448と長打率.691はトップを走っていて、スラッシュ・ライン(打率/出塁率/長打率)の三冠も狙える。

よほど深刻なスランプか長期離脱がない限り、新人王は間違いないだろう。このままいけば、ヤンキースがポストシーズンに進めなくても、MVPも手にしそうだ。これまで、同じシーズンに新人王とMVPを揃って受賞したのは、1975年のフレッド・リンと2001年のイチローしかいない。ジャッジは総合指標のWARにおいて、ベースボール・リファレンス版(rWAR)でもファングラフス版(fWAR)でも、野手と投手を問わず、両リーグ最高の数値(5.3/5.5)を記録している。


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