(朝鮮日報日本語版) 北朝鮮危機:韓国大統領府「米朝間の舌戦に韓国の大統領が介入して意味があるのか」(朝鮮日報日本語版)



 韓国大統領府(青瓦台)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長と米国ホワイトハウスのハーバート・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日に電話会談を行い、北朝鮮の挑発に対する、軍事的措置を含んだ「段階別の措置」について話し合った。この日の話し合いには、北朝鮮との戦争を前提にした「予防的攻撃」は含まれなかったと伝えられている。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、11日も北朝鮮向けのメッセージを出さなかった。大統領府の関係者は「今、朝米の間を行き来しているのは言葉の戦い。直接ミサイルを撃ったりしているわけではない状況。(そんな状況で)韓国の大統領が介入することに、安全保障上どういう意味があるのかについて考えている」と語った。

■「国民の安全のための段階的措置を話し合った」
 鄭安保室長とマクマスター補佐官は11日午前8時から40分間、電話会談を行った。大統領府の朴洙賢(パク・スヒョン)報道官は「二人は北朝鮮の挑発や緊張をあおる行為に伴う、最近の韓半島(朝鮮半島)および周辺の安全保障をめぐる状況への対応案を協議した。双方は、両国の安全保障と国民の安全を確保するために取っていく『段階別の措置』について、緊密かつ透明に協力するという約束を再確認した」と語った。今回の電話会談は、韓国側の要請に基づいて行われたという。

 大統領府の中心的な関係者は「電話会談開催の事実を公開したのは、『朝米間の緊張が高まっているのに、なぜ韓国政府は何もしないのか』という指摘があり、そうではないということを伝えるためという目的もある」と語った。

 ここで話し合われた「段階別の措置」の具体的な内容について、大統領府側は「いかなる言葉も付け加えられない」と口を閉ざした。これに関して韓国政府の関係者らは、非公式な形で「軍事的措置を含む『あらゆる措置』を意味する。北朝鮮によるミサイル挑発、局地挑発などさまざまな挑発に対し、韓米が連合作戦で対応するということ」と語った。ある関係者は「北朝鮮がミサイル発射ではなく延坪島砲撃や哨戒艦『天安』爆沈のような局地挑発を行った場合における、相応の『懲らしめの措置』も段階別の措置に含まれる」と語った。現在、韓米の間で話し合われている段階別の措置には、合同演習の度合いの調整、空母や戦略爆撃機など米軍戦略部隊の韓半島展開、北朝鮮の軍事挑発に対する「懲らしめの措置」などが含まれている、というのが韓国側関係者の話だ。

 しかし、韓米間の安全保障をめぐる懸案と取り組んできた元当局者らは、11日の発表について「韓国だけでなく『両国の国民の安全』という表現や、『透明に』という表現が気になる」と語った。元外交官の一人は「通常は、韓国国民の安全を考慮するのが普通だが、米国国民まで含まれた。本土の米国国民を対象にした話なのか、韓国国内の米国人の安全について言っているのか、いずれにしても米国が現在の状況を深刻なものとみなし、より強い対応を準備していることが分かる」と語った。また、「透明に」という部分については「米国が、韓国の知らない間に何らかの軍事的決定を下す場合を懸念した表現とみられる。(軍事同盟関係にある)韓米の間で『透明にやるべき』と言うのは、非常にいい状況というわけではないと思われる」と語った。

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