(朝鮮日報日本語版) SNSで文大統領警備活動を積極公開、問われる危機管理(朝鮮日報日本語版)



 韓国大統領府(青瓦台)警護処が最近、警護処ホームページのメニューの一つ「孝子洞写真館」に載せている文在寅(ムン・ジェイン)大統領の外部イベントの写真が、ソーシャルメディア上で話題になっている。

 現政権の発足後、警護処は「親しみある警護、開かれた警護を実現したい」として、文大統領が外部のイベントに出掛けるたび数十枚の現場写真を公開している。チュ・ヨンフン警護処長は自分のフェイスブックのアカウントで、「孝子洞写真館」にアップした写真を2-3日に1度ほどのペースでシェアし、さらにこれを数千人のフォロワーがシェアしている。

 しかし警護の専門家は、警護処や警護処長がこうした活動を行うことが適切なのかどうか、問題提起も行っている。

 大統領警護処は、危害要因の把握や事件発生時の証拠収集などのため、独自に現場で写真を撮っている。ところが現政権の発足後、警護処は、大統領が外部イベントで市民と共にいる姿や警護現場などを「孝子洞写真館」で事後公開し、誰でも自由に閲覧できるようにした。警護現場の写真を「警護用」ではなく「広報用」として活用し始めたのだ。チュ処長は、今年5月10日に任命されて以降、フェイスブック上で個人的な活動は中止したが、先月18日から「孝子洞写真館」にアップされた写真をソーシャルメディア上でシェアしている。

 これをめぐり、ある元職の大統領府警護員は「警護処が公開している写真を通して、テロリストなどに『VIP(大統領)』関連の情報を与えないよう、特に神経を使わないといけない」と語った。警護処は先月20日、「72周年 『警察の日』記念式」に出席する文大統領の写真64枚をホームページにアップし、チュ処長は同日フェイスブックでこれらの写真をシェアした。

 また警護処は、先月27日には麗水エキスポを視察する文大統領の写真など55枚を掲載したが、ここには文大統領が市民と握手している様子と共に、文大統領の周辺で警護に当たっている警護員の姿も見えた。

 大慶大警護保安科のキム・ミョンヨン教授は「大統領の動きなどが繰り返し外部に公開されると、一種の『警護パターン』が漏れかねない。これは、テロリストに自ら弱点を公開するということ」と語った。

 これについて警護処は「公開されている写真は、警護の状況とは関係なしに文大統領と市民が一緒に映った写真がほとんど。警護員の身元や警護上の秘密が漏れないよう、写真公開前の段階から注意を払っている」とコメントした。

 これに先立ち大統領府は今年7月、大統領府の公式フェイスブックに、ドイツで開かれた20カ国・地域(G20)首脳会議の期間中に文大統領が乗った「空軍1号機」(韓国大統領専用機。ROKAF1)の内部や、警護室の幹部、飛行機の乗組員などを撮った写真をアップした。しかし「機密の流出」という指摘を受け、写真の一部を削除した。

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