プーチン大統領「ロシア選手らは個人資格で平昌五輪に参加」…大統領府「最悪は免れた」(ハンギョレ新聞)



「いかなるボイコットも宣言しない」 プーチン大統領の発言に大統領府安堵  文大統領「平昌平和構想」明らかにしており 大統領府「ロシア選手らが参加できるよう IOCとの協議などに最大限の努力を傾ける」

 大統領府が7日、安堵のため息をついた。国際オリンピック委員会(IOC)が「平昌(ピョンチャン)冬季五輪にロシアの参加を認めない」決定を下したことに対し、ロシアのプーチン大統領が「選手らが望むなら、個人の資格で参加するようにする」意向を明らかにしたからだ。政府は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の「平昌平和五輪」構想に支障をきたさないよう最大限の努力を傾ける方針だ。

 大統領府関係者は同日、プーチン大統領の発言に「幸いであり、韓国としては歓迎すべきことだと思う」と話した。彼は「冬季五輪の強豪国ロシアに対し、国際オリンピック委員会が下した決定で、政府が心配して懸念したのは事実だ。とにかく最悪の事態は免れるのではないかと思う」と話した。プーチン大統領は6日(現地時間)「私たちは疑いの余地なく、いかなるボイコットも宣言せず、選手たちが個人の資格で参加を望むなら、五輪で競うことを止めない」と述べた。ロシアは2014年、自国で開かれたソチ冬季五輪で金メダル13個で総合1位を占めた冬季スポーツ強豪国だ。

 文大統領はこれまで平昌五輪を機に、朝鮮半島の周辺軍事的緊張を緩和し、南北対話の扉を開くという「平昌構想」を明らかにしてきた。文大統領は昨年9月、ニューヨークの国連総会の演説で、「2018年平昌は2020年東京、2022年北京につながる北東アジアリレー五輪への扉が開かれる場所」だとし、「平昌が平和の光を照らすろうそくになると信じている」と話した。米中日ロの首脳にも「平昌に来てください」と招待した。政府は内部的に平昌五輪(2018年2月9~25日)と期間が一部重なる韓米合同軍事演習を延期する案も検討している。

 しかし、このような文大統領の願いとは裏腹に、外部環境は難関の連続だった。先月29日、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の「火星-15」型を試験発射し、情勢をさらに悪化させた。北朝鮮は1日、唯一自力で出場権を獲得したフィギュアスケート・ペア種目の出場を放棄し、また北米アイスホッケーリーグ(NHL)も不参加を通知し、興行に冷や水を浴びせた。このような中で下された国際オリンピック委員会のロシア出場禁止の決定は、もう一つの大型悪材料だった。

 政府は、プーチン大統領の発言を契機にロシア選手らの参加を誘導するなど、平昌五輪興行のためにあらゆる努力を傾ける方針だ。大統領府関係者は「ロシア選手たちが皆試合に参加できるよう、国際オリンピック委員会と努力して協議していく」と話した。文化体育観光部は声明を発表し、「政府は平昌冬季五輪が韓ロ間の伝統的友好関係を深めるいい機会と考えており、多くのロシア選手に会うことを期待している」と明らかにした。ロシアは今年8月、ロンドン世界陸上選手権大会に19人をロシア国籍ではなく中立選手として送り出したことがある。ロシアのオリンピック委員会(ROC)は12日、平昌五輪に参加するかどうかを最終決定する予定だが、プーチン大統領が表明した方針が変わる可能性は低いというのが大方の予想だ。

 一方、米国のニッキー・ヘイリー国連大使は6日(現地時間)、「フォックスニュース」とのインタビューで、平昌五輪に米国選手団をを送るかどうかについて「(北朝鮮の状況が)毎日変わっている。まだ解決されていない問題だ。トランプ政権が選手保護のため最善の方法を見つけるだろう」とし、留保的な態度を示した。これに先立ち、トランプ大統領は先月30日に行われた文大統領との電話会談で「平昌五輪に米国の高官級代表団を派遣する」と述べた。

ソン・ヨンチョル、キム・チャングム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)

【関連記事】


こんな記事もよく読まれています



コメントを残す