米国株は反落、中国の米国債購入減速検討などを懸念



[ニューヨーク 10日 ロイター] – 米国株式市場の主要3指数は反落して取引を終えた。中国が米国債の購入ペースを落とすとの報道や、トランプ米大統領が北米自由貿易協定(NAFTA)離脱を表明するとの見方への懸念が広がる中、値動きの荒い相場となった。

S&P総合500種とナスダック総合は7営業日ぶりの反落。中国が米国債の購入ペースを落とすか、購入を停止する可能性があるとのブルームバーグ報道を受けた。また、米国債利回りは10カ月ぶり高水準をつけた。

投資家がこの報道を消化する中、S&P総合500種は下げ幅を縮める場面があったものの、午後中盤になってロイターはトランプ大統領がまもなくNAFTA離脱を表明するとのカナダ当局者の見方を報道。相場は再び弱含んだ。

Schroders Investment Managementの投資ストラテジスト、ジョン・マッケイ氏は「今週は経済指標発表があまりなく、このような週は通常よりも政治的なニュースの影響力が大きくなることがある」と指摘。きょうの売りは行き過ぎとの見方を示しつつ、NAFTAの変更は企業利益を損なう可能性があると述べた。

長期間にわたって相場の上昇が続いていることから、投資家は調整を警戒。このことも相まってブルームバーグ報道に過敏に反応した可能性がある。

スレートストーン・ウェルスの首席投資ストラテジスト、ロバート・パブリック氏は「時間が経つにつれ、市場はブルームバーグ報道に根拠がないことに気付き、米国債利回りは低下し始めた。中国が米国債購入をやめるなんてあり得ない」と述べた。

S&P金融株は0.9%高と、主要な11セクターの中で上昇率が最も大きかった。バークシャー・ハサウェイ、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴがしっかり。

著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる投資会社バークシャー・ハサウェイは1.3%高。同社は幹部のグレゴリー・アベル、アジット・ジェイン両氏が取締役会に加わると発表。両氏はバフェット氏の有力後継者候補と目されており、今回の昇格はこうした観測を支える格好となった。

半面、公益や不動産といった金利動向に敏感なセクターの下げがきつく、それぞれ1.1%安、1.5%安。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.59対1の比率で上回った。ナスダックでは1.09対1で値下がり銘柄数が多かった。

S&P総合500種構成銘柄をみると、74銘柄が52週高値を更新し、7銘柄が安値を更新。ナスダック総合構成銘柄では98銘柄が新高値を更新し、24銘柄が新安値を付けた。

米取引所の合算出来高は69億3000万株。直近20営業日の平均は63億8000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 25369.13 -16.67 -0.07 25348.13 25404.92 25256.99

前営業日終値 25385.80

ナスダック総合 7153.57 -10.01 -0.14 7129.83 7154.24 7111.52

前営業日終値 7163.58

S&P総合500種 2748.23 -3.06 -0.11 2745.55 2750.80 2736.06

前営業日終値 2751.29

ダウ輸送株20種 11030.10 +11.64 +0.11

ダウ公共株15種 693.14 -7.84 -1.12

フィラデルフィア半導体 1306.22 -16.35 -1.24

VIX指数 9.82 -0.26 -2.58

S&P一般消費財 812.42 -0.13 -0.02

S&P素材 391.48 -2.27 -0.58

S&P工業 662.55 +0.55 +0.08

S&P主要消費財 585.41 -2.61 -0.44

S&P金融 478.72 +4.03 +0.85

S&P不動産 195.74 -3.07 -1.54

S&Pエネルギー 555.32 -0.55 -0.10

S&Pヘルスケア 993.05 -1.26 -0.13

S&P電気通信サービス 159.67 -1.45 -0.90

S&P情報技術 1150.45 -3.58 -0.31

S&P公益事業 257.59 -2.93 -1.12

NYSE出来高 8.12億株

シカゴ日経先物3月限 ドル建て 23640 – 160 大阪比

シカゴ日経先物3月限 円建て 23615 – 185 大阪比

(ロイターデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)



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