(朝鮮日報日本語版) 【コラム】匿名掲示板で罵り合う韓国の判事たち(朝鮮日報日本語版)



 裁判所行政局(省庁の1つ)が判事の裏調査文書を作ったという、いわゆる「判事ブラックリスト」疑惑の再調査問題に関連、一部判事がこのほど、判事専用匿名掲示板に行政局出身裁判官をひぼう中傷する書き込みを多数投稿していたことが分かった。その中でも特に目を引くのが、「歯がガクガク震える」というタイトルの書き込みだった。

 この書き込みの上段には、保守系最大野党「自由韓国党」金聖泰(キム・ソンテ)院内代表が先月27日の党会議で、裁判所再調査委員会が行政局判事のコンピューターのパスワードを強制的に解除させたことについて、「金命洙(キム・ミョンス)大法院長(最高裁長官に相当)は卑劣な蛮行を犯した」と批判したというインターネット記事があった。ある判事はこの記事の下に「自由韓国党が過激に反応するのを見ると、これまで行政局幹部らと野合してきたようだ。×××たちめ」と書き込んだ。

 「裁判所再調査委が行政局判事のコンピューターのパスワードを強制的に解除させたのは、刑法上の秘密の侵害など違法になる可能性が高い」という意見が多い。金聖泰院内代表の発言はこれを指摘したものだが、行き過ぎた点があった。しかし、判事が野党に向かって「×××たち」とやり返すのも、判事の基本的な資質に疑問を抱かせる行為だ。法廷では、正義と道徳を掲げておきながら、裏では匿名をいいことに暴言を浴びせていることになるからだ。

 この掲示板の書き込みは、これまで多くのメディアで報道されてきた。これに注視する人々が多いことを判事らも知っている。それでも、一部の判事はこの掲示板で行政局判事をターゲットにして「梁承泰(ヤン・スンテ、前大法院長)の積弊どもめ」「法匪(ほうひ=法を悪用する悪人の群れ)」などのののしり言葉を浴びせている。

 掲示板に「判事同士の暴言は自制しよう」という呼び掛けが投稿されると、これらの判事は「お前、もしかして最初から梁(梁承泰前大法院長)行政局にシールドを立てた(守った)あいつか?」「お前の書き込みはゴミのにおいがする」と集団攻撃した。バランス感覚を持つべき判事が、自身の考えと違うことを理由に無差別攻撃をしているのだ。このような判事たちに法服を着る資格があるのか疑問だ。

 裁判所は現在、金命洙大法院長の「判事ブラックリスト」疑惑再調査を支持する判事と、支持しない判事に二分されている。この疑惑を最初に取り上げた判事が所属する法官の集まり「国際人権法研究会」は最近まで再調査を強く求めていた。金命洙大法院長も同研究会の元会長だ。

 判事専用匿名掲示板を作った判事も同研究会のメンバーだ。「国際人権法研究会の一部メンバーが匿名掲示板で同僚判事を狙った書き込みをしている」という声もある。これが事実なら、彼らは「おれたちの時代が来た」と思い込んでやっているとしか思えない。

 もちろん、まだどんな判事が匿名掲示板で同僚を積弊に追い込み、ひぼう中傷し、攻撃しているのかは分からない。そんな判事の裁判を受けなければならない国民を哀れに思う。

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