自覚なき「かくれ不眠」が仕事のミスを激増させる(ダイヤモンド・オンライン)



 「よりよい睡眠を取るための活動=眠活」によって、疲れが解消され、頭はすっきりと冴え、私たちの「集中力」や「生産性」は大幅に改善されます。このたび新著『仕事が冴える「眠活法」』を出版した医師の中村真樹氏に、「睡眠」で仕事のパフォーマンスを上げる方法を解説していただきます。

● 睡眠を十分に取らないと 仕事の成果も出ない

 なぜ睡眠が仕事のパフォーマンスを高めてくれるのか。それは、睡眠が私たちの脳と体の休息に欠かせない大切なものだからです。

 眠らずに生きていくことはできませんし、十分な睡眠が取れない状況が長期間続くと心身に大きなダメージを受けます。そんな状態では、仕事で成果を出せるはずもありません。

 逆にいえば、睡眠をしっかり取り、心身をリフレッシュすることで、仕事や遊びに目いっぱい力を注ぎ、楽しむことができます。

 睡眠中はただ目を閉じているだけではありません。その間に、私たちの体内では生命維持に欠かせない、いろいろなメンテナンスが行なわれているのです。

 睡眠には大きく分けて、「脳の疲れを取り記憶を整理する」「体の疲れやだるさを取る」「傷ついた細胞を修復する」という3つの役割があります。

 1日中がんばって働いたら、仕事終わりには脳も体も疲れ果てています。私たちは、眠っている間にその日溜まった疲れを癒し、翌日も元気に動けるよう準備しています。

 翌日もしっかりと活動するためには、ぐっすり眠って心身の疲れを取り、脳と体をリフレッシュさせることが何より大切なのです。

● 徹夜明けの仕事は 飲み会後の仕事と同じ

 1997年と少し古い論文になるのですが、覚醒している時間が長くなると、作業能力がどれくらい低下するのかを、アルコールに酔った状態と比較することで示した研究報告があります。

 やはり、起きている時間が長くなる(睡眠時間が短い)ほど、作業能力が低くなっていきます。24時間連続して起きていた場合は、成績が0.94まで落ちています。

 同じテストを、30分ごとに飲酒しながら行なったところ、成績が0.94まで落ちたのはアルコールの血中濃度が0.08%のときでした。

 酒気帯び運転の基準はアルコールの血中濃度約0.03%以上ですから、睡眠不足は酒気帯び運転より罪の重い酒酔い運転で捕まるときと同じくらい集中力が低下していると考えられます。

 アルコール血中濃度0.08%というと、ビール中ビンだと2本、日本酒だと2合、ウィスキーだとシングルで2杯程度の飲酒量です。

 つまり、徹夜明けの仕事は、飲み会に参加したあとに仕事をしているようなものなのです。

 睡眠不足の状態で仕事をしているのはビジネスパーソンにとってはほめられることではありません。判断力が低下し、ミスをしやすくなるのが間違いないからです。

【関連記事】


こんな記事もよく読まれています



コメントを残す