運転免許の新規取得はAT限定が約6割! しかし北に行くとMT率が高まる地域性も



新車のMT比率の少なさの割りには「限定なし」免許取得者は多い

 四輪の普通自動車免許にAT限定が生まれたのが1991年。その当時で7~8割と言われていた新車販売(登録車・乗用車)におけるAT比率は、今や限りなく100%に近づいているという。バンなどの営業車、ルート配送のトラックなどもAT比率が高まっている昨今、わざわざMTを運転できる必要がないと判断する人も少なくないだろう。

 では、いわゆるAT免許を選ぶ人というのは、どれほどいるのだろうか。警察庁の公表している運転免許に関する統計から、自動車教習所の卒業者数の数で比べてみることにしよう。

 直近データとなる平成28年に、自動車教習所で普通四輪免許の教習コースを卒業したのは115万8327名。そのうち、AT限定は68万9187名、限定なしは46万9140名となっている。全国的には6:4でAT限定を選んだ人が多いということになる。もちろん、これは自動車教習所の卒業者数であるので、試験場で運転免許を取得した数は含まれないが、大きな比率としては、6:4と考えて妥当だ。

 それにしても、市販車におけるAT比率の高さに対して、意外に限定なしを選んでいる人が多いという印象もある。一人ひとりの意思を確認するのは難しいが、業務で必要とされるケースでは限定なしを求めるケースもあるので、就職のために必要な資格として考えたときに、MTも乗れるようにしておこうと判断していると予想できる。

 そして興味深いことにAT限定の比率には地域性がある。

 同じく平成28年のデータでいえば、たとえば東北地方の合計ではAT限定が6万1087名、限定なしが5万6028名と拮抗している。なかでも青森県は限定なしが7791名、AT限定が4887名と、限定なしの比率が他県よりも高い。

 それに対して、東京都ではAT限定が5万7841名、限定なしが2万8358名と、ダブルスコアでAT限定の比率が高い。それぞれのエリアでニーズが異なるとはいえ、ここまで明確な差があるのは意外ではないだろうか。昨今の、AT限定免許を取得する人がほとんど、というイメージは東京のユーザーが作っているという見方もできる。

 もうひとつは南に行くほどAT限定の比率が高まる傾向にある。最南端の沖縄ではAT限定1万370名、限定なし6181名と、やはりダブルスコアに近い比率となっているのだ。ちなみに、西日本で限定なしの卒業者が多くなっている唯一の県が鳥取県。その数はAT限定7114名に対して、限定なし7508名となっている。

 なお、全体としてはAT限定の比率が高まる北海道でも、旭川や釧路では限定なしのほうが多い。北国におけるAT限定免許の比率の低さというのは必然的な面もあるのだろう、地域性に基づく特徴といえそうだ。

 <関連リンク> 警察庁:運転免許統計 https://www.npa.go.jp/toukei/menkyo/index.htm




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