【試乗】衝撃の速さ! 新型ロータス3モデルをワインディングで駆る



軽量かつ低重心で異次元の速さを見せたエリーゼ

 ロータスといえば我々昭和の世代にとっては、かつて創設者のコーリン・チャップマンが率い、F1で活躍した「ロータスF1」の輝かしい実績を思い浮かべる。しかし現在のロータスはさまざまな苦難を乗り越え新世代のスポーツカーマニュファクチャラーとして生まれ変わり魅力的なモデルをリリースしている。

 そんなロータスが現在のラインアップ全モデルをリフレッシュした。「Less Mass Means More LOTUS(より軽く、よりロータスらしく)」というチャップマンの理念をテーマに進化を果たしたのだ。そんなロータスの新ラインアップを支える3モデルに試乗してみた。

 まずはベーシックなポジショニングの「エリーゼ」をさらに軽量化し、パフォーマンスアップを果たした「エリーゼ・スプリント220」だ。

 エリーゼが1.6リッターの直列4気筒NAエンジンを搭載しているのに対し、スプリント220は1.8リッター直列4気筒を搭載。さらにスーパーチャージャーを付加して大幅なパワーアップを果たしている。最高出力は220馬力を6800rpmで発生。最大トルクは4500rpmで250N・mにも及ぶ。

 それでいて車両重量は878kgしかない。カーボン製のバケットシートやポリカーボネイト製のリヤウインドウを採用するなど、軽量化と低重心化を徹底している。エリーゼが搭載するエンジンはトヨタ製であることが知られ、耐久性や信頼性に対する不安は皆無だ。

 トランスミッションは6速のマニュアルを搭載。アルミ製シャシーに本格的にレイアウトされた3ペダルレイアウトはレーシングライクでドライビングプレジャーを高めている。

 実際の走りは軽量さが生き、快活でアジリティの高いハンドリング。アドバン・ネオバのハイグリップタイヤが装着され、車体が軽いので、グリップの作動する温度レンジに高めてからアタックすると異次元の驚速を発揮する。

エキシージのパフォーマンスはレーシングカーの領域

 次にエキシージ・スポーツ380を試す。

 エキシージはV型6気筒エンジンをミッドに搭載するミドルサイズのスーパースポーツだが、スポーツ380は外観からしてスーパースポーツというよりスーパーカー、いや、レーシングカーに近いといえそうだ。

 フロントにはカナードフラップが2段に装着され、テールエンドには大型のリヤウイングを装着。角度調整も可能で空力を極めている。カーボンパーツやポリカーボネイト製リヤウインドウなど、軽量化はシリーズを通して徹底的に施され、車両重量はわずか1110kgだ。

 それに最大出力380馬力を6700rpm、最大トルク410N・m/5000rpmのパワースペックを与えられている。マニュアル6速のトランスミッションを上手く操れば0-100km/h発進加速タイムで3.7秒を可能とする。

 エリーゼ同様にアルミバスタブシャシーはかつてのレーシングカーと同じ成り立ちだが、リベットではなく接着接合している点が近代的で、剛性と耐久性、軽量化にも貢献し英国製ならではの高いエンジニアリングを現しているのだ。

 エキシージ・スポーツ380の走りは最早レーシングカーと形容したほうが良さそうだ。一般道はもちろん、乗用車として実用的に走れるが、電子制御モードで「RACE 」を選択するとエンジン音がレーシーに切り替わり、トラクションコントロールの介入が最小限にカットされる。

 正確なステアリングインフォメーションとライントレース性の高さが圧倒的で、あらゆるコーナーで攻める楽しさを感じられる。もちろん高い限界性能を引き出す為にはサーキットでの走行が推奨され、性能特性はそれに適している。

 最後は最上級モデルのエヴォーラ・スポーツ410だ。エリーゼ/エキシージと異なり、エヴォーラは4シーターのグランツーリスモであることが起源となっている。そのため室内は豪華で快適なのが特色となっていた。

 だがスポーツ410はそんなエヴォーラからリヤシートを取り払い、2シーターとして仕上げ、ハイスペックのエンジンを搭載して本格的なスーパーカーとして定義できる存在となった。

 3.5リッターV型6気筒+スーパーチャージャーのパワーユニットは416馬力を7000rpmで発揮し、最大トルクも420N・m/3500rpmと強力かつ扱いやすい特性。

 1325kgの車両重量を6速マニュアルトランスミッションで最高速度305km/hまで引っ張ることができる。

 エヴォーラ・スポーツ410で箱根のワインディングを走ると、快適なだけでなく高いシャシーの質感に驚く。路面をしなやかに捉えるサスペンションは他のモデル同様シングルチューブのビルシュタイン社製ショックアブソーバーにアイバッハ社製コイルスプリングを組み合わせるという理想的なコンビネーションでささえられ、安定さと高い限界特性そして快適さが兼ね備わる。

 これは数千万円級のほかのスーパーカーたちと比べても遜色ない走行フィールだ。2シーターとしたことで後席スペースは荷室スペースとして活用でき、実用性も高い。快適かつリーズナブルな価格のスーパーカーとして一層魅力的な存在になった。




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